アフィリエイトは唯一の選択肢?

■ アフィリエイトは唯一の選択肢? ■

こんにちは。tanzan です。

このサイトご存知ですか?
http://www.webmastereyes.com/

「See it with WebmasterEyes.com」というURLを入れるボックスがありますから、そこに調べたいURLを入れてGOすると…

そのURLページとそこからリンクされているすべてのURLの Google におけるページランクが表示されます。

自分のサイトの一覧ページを作ってこのサービスで表示させれば、自分のサイトのパフォーマンスが一覧になります。こりゃ便利。

そのほかにも、やたらと相互リンクをはっている方は、一度このサービスで見てみると…いかにページランクが低いもの同士でリンクを張っているかがわかって愕然となる?!

有名な「アフィリエイト研究室」というサイトを見てみると…
http://www.webmastereyes.com/index.php?url=http://takawo.net/

おやおや?「PageRank5のサイト」と書いてあるところからリンクされているサイトのページランクは?!

先日希望者を募集した「おせち料理サイト」のツールですが、購入を希望された方はお二方でした。5千円での販売ですから1万円。ありがとうございました。

「え?それだけで1万円も利益を出すの?」
「え?1万円にしかならないの?」

人によって反応は様々かと思います。アフィリエイトで頑張っても月に1万円に満たない報酬の人は「1万円も」と思われるでしょうし、情報商材とか売ってそこそこ利益を出されている人は「1万円しか」と思われたことでしょう。

確かに情報商材の中にはアフィリエイト報酬が1件の販売で1万円超え、なんていうものもあるようですしね。

それではこちらのページを見てください。

趣味で集めたヴィンテージのトンボ玉を販売しているサイトです。このページの玉は売れてしまっていますが、実際には割引で5万円で販売し、利益はやはり1万円ちょっとでした。買値が高すぎて原価割れで売っている玉もあるので、トンボ玉のお店は全体としてさほど大きな利益を出しているわけではありませんが、とりあえず1商品を販売して1万円の利益を生んだ、と考えてください。

アフィリエイト用のツールを作るには時間の投資が必要ですし、トンボ玉を販売するには仕入れをする資金の投資が必要です。そうした違いはありますが、自分で商品を作るか仕入れるかして販売する、このようなこともネット上で、まさにアフィリエイトの隣でできるオプションです。

これら二つの商品の販売価格は計6万円、そして僕の手にした利益は2万円です。平均で33%の利益率はまあ「物販」としては特別なものではない収益性ですね。

では楽天市場のアフィリエイトで2万円の収益を上げるためにはいくら売り上げる必要があるでしょうか。料率1%の商品が多いですから200万円。5千円の商品ならなんと400個売らないといけません。

さて自分の商品を2個か3個売るのと、他人の商品を400個売るのとではどちらが楽でしょうか。

皆さんが達成したいのはアフィリエイトでの売上げでしょうか。それとも何らかの収入でしょうか。僕が必要としているのは収入であって、アフィリエイトの売上げである必要はありません。

わが社では他にも売っているものありますよ。http://kijiya.banabana.com/

これは地場産業の機屋(はたや)さんやアパレルメーカーから出る端切れです。売れると、値段の半分が当社の利益になります。商品数が少ないので、会社にとっての利益は微々たる物ですが、このショップはなんと商品が載っているのは1ページしかありません。それでもそこそこ売れたりします。

話は変わって今年のノーベル平和賞。バングラデシュのグラミン銀行とその創始者であるムハマンド・ユヌス氏が受賞しました。グラミン銀行というのは、バングラデシュの貧困層の女性たちにわずかな資金を貸し付ける、マイクロ・クレジット(あるいはマイクロ・ファイナンス)という事業を行って、非常に社会の役に立つと同時に収益も上げています。

この銀行からお金を借りた極貧の女性たちは何をするのか?多くはビジネスをするのです。そしてお金を借りた人の95%は借りたお金を返します。

何が言いたいかって?

日本人の多くはわずかでもリスクのある事業を行わない、ということです。バングラデシュの極貧の女性たち、その多くは文字の読み書きも計算もできません。その女性たちは資金を調達して、小なりと言えども自分の事業を行います。そして彼女らの大半は利益を生み出します。

では日本のアフィリエイターは?「ノーリスクで収益が上がる」という言葉に乗せられて?アフィリエイト以外はあまり手を出しません。つまり投資をしなくてはいけないオプションは避ける、ということです。

「でも、情報商材に投資してますよ。」

え?情報商材?僕は情報商材を買って元を取ったという例を、各情報商材の宣伝ページ以外では聞いたことがありません。つまり少なくとも僕の周囲には情報商材の元を取った人はいないのです。もちろん世の中のどこかにはいらっしゃるだろうとは思いますけど。

情報商材は中身を知らずに買います。当たり前ですね。中身を知っていたら買う必要はないですから。では中身も知らずに買ったものから利益が生み出せると、どうやって思ったのでしょうか。それはまず情報商材の宣伝から以外にはありません。情報商材のアフィリエイトをしているサイトのオーナー。本当にその情報商材を買って成功しているでしょうか?

情報商材の購入は投資ではないですね。投機、あるいは博打です。当たるか当たらないかをわからずに「当たってほしい」という思いから高いお金を出すのですから。

こう考えて見ましょう。アフィリエイト関係の情報商材でも高いのだと3万円近くします。では、3万円を借りてまで情報商材を買おうと思うでしょうか?いや、そんなお金を誰かが貸してくれるでしょうか?

借りたお金は返さなくてはなりません。銀行は一般の人が株や宝くじを買うのにお金を貸してはくれません。投資資金を借りるためには、利益を出すメカニズムを考えて銀行に提示する必要があります。トンボ玉を仕入れるお金を借りることはできるかもしれませんが、情報商材を買うお金は貸してくれないでしょうね。貸してくれるのは高利の消費者ローンだけ。

バングラデシュの貧困女性たちは、借りたお金はどうしても返さなくてはなりません。返さないと次に来るチャンスを失うことになるからです。そのような彼女たちは借りたお金で情報商材のような不確実性が高いものを購入するでしょうか。

彼女らがお金の使い道に選ぶのは「こうすれば利益が出るはずだ」とかなり確信している対象に対してだけでしょう。

これは別に情報商材を買うな、と言っているのではありません。僕自身、つい先日もアメリカの情報商材を買いました。一体どんなものを売っているか興味があったからです。

重要なのは情報商材購入は「投資ではない」ということを意識することです。不確実性が高いものへお金を出すことは、余裕資金がある人だけに許される贅沢で、ぎりぎりの人は確実に利益を生み出す方法を考えるしかありません。

一方情報商材を作っている人は「投資」なんですね。つまり、利益を出す道筋が事前に一応は描けている、ということです。もちろん事業はやって見なければわからないこともあり、100%成功が予測できる、というものではないですが。

「金持ち父さん」シリーズなどの金持ち本を読んでよく出てくるたとえ話に、ゴールドラッシュのアメリカ西部で、一番儲けたのは金を掘りに来た人たちではなく、その人たちにつるはしを売った人だった、というものがあります。金を掘る人たちのやっていたことは博打、つるはしを売った人たちのやっていたのはビジネスなんですね。お店がつるはしを仕入れるのは投資、鉱夫たちがつるはしを買うのは投機だったわけです。

多少の余裕がある人は「投機」をするのもかまいません。でもいつかの時点で「投資」に変えないと、継続した収入を確実にものにすることはできません。そして余裕がない人は「投機」をしてはいけません。まず小規模でも「投資」をして種銭を少しずつ増やす必要があるのです。種銭を増やすために無理に博打に手を出す人の行く末は…借金地獄と昔から決まったルートがあります。

ではアフィリエイトは投資なのでしょうか?投機なのでしょうか?

基本的には利益率が著しく低いネットショップのようなものですから、投資は投資でしょう。アフィリエイトの本を読むと「アフィリエイトはビジネスと認識すべし」と書いてあるのも同じようなこと。

でも「利益率が低い」のです。

「クレジットカードの契約を取ると5千円、なんていうのもありますよ」

そうですね。ではその契約からクレジットカード会社はいくら利益を生み出すでしょうか。それに比較すると「利益率が低い」という意味で、1件あたりの報酬額を言っているのではありません。

例えば僕がトンボ玉を売るのに、アフィリエイターを募集したとしましょう。先に挙げた例で1つ売っていただけたら千円の報酬を払うとしましょう。5万円の商品に千円の報酬ですから、楽天市場よりちょっと良いくらい。

僕としては、ネットショップの仕組みを立ち上げてしまっていたとしたら、商品情報を掲載するのにさほどの時間はかかりません。アフィリエイターが商品の情報を書いたり、リンクを作ったりする手間も同じようなものでしょう。

でも、同じような手間をかけて得られる利益は僕は1万円、アフィリエイターは千円です。

「でも、こんなトンボ玉を自分で仕入れるルートなんて普通の人にはないですよ。」

ごもっとも。では別の例にしましょう。

多くの人が紹介しているアマゾンの商品。果たして、毎月10万円も稼いでいる人がどれくらいいるでしょうか。商品の平均単価を2千円、平均報酬率を3%として計算すると、月に1600商品以上売らないといけません。日に55商品です。実現可能ですか?

一方最近は「せどり」という方法でアマゾンを利用して月に10万円、20万円という利益を出している人もいます。せどりというのは、前にも一度書きましたが、古本を安く買ってきて転売するものです。

100円均一のワゴンの中から見つけてきた本が1000円で売れたら利益は900円。これなら10万円稼ぐのに111商品です。

111商品売るのももちろんそう簡単ではないと思いますが、1600商品売るのと、どちらが実現性が高いでしょうか。

ちょっと数字が大きすぎますか?では月収1万円目標に落としましょう。自分で売るなら11商品、アフィリエイトだと160商品になります。11商品なら何とかなりそうに思えますよね?そしてやってみれば事実、何とかなるレベルです。

自分が売る側に回ると?売るのはアマゾンのシステムを利用できますし、そこにまたアフィリエイトリンクを使うこともできます。売れ筋の商品を掴むことができれば、自分が売っている商品を、他のアフィリエイターが紹介してくれていることでしょう。

つまりあっという間にアフィリエイトのシステムの反対側、利益率が高い側に回ることができるわけです。

「せどり」だけで生活していこうとすると大変です。僕もトンボ玉の販売だけで生活はできません。しかし「多少の副収入」を目指すビジネスであれば、「リスクのないアフィリエイト」よりも「多少はリスクのある直接販売」を考える方が、実現は容易なように思います。

もちろんこれは「アフィリエイトはやめてせどり(あるいは他の物販など)をすべし」と言っているわけではありません。「どちらかひとつを選ぶ」必要はないのですから。どちらもやれば良いし、例えばアマゾンのマーケットプレイスの使い方を覚えておけば、どこかでたまたま古本に出会ったときにでも、利益を出す可能性を見出すことができる、ということです。

何が言いたかったのか、書いているうちに自分でも焦点がわからなくなってきてしまいましたね。

要は「ノーリスクで気楽にできる」と言われているアフィリエイトですが、小額の利益であれば、他の実売のオプションを考えてみる方が早いので、選択肢はアフィリエイトに絞らずに、広く持っていた方がよい、ということです。

アフィリエイト用のツールを作る、というオプションはもちろんある程度のプログラミングの知識が必要ですが、実は周囲を見渡せば、チャンスは多くの人に存在するもの。でも多くの人たちはそのような目で見ていないのです。

バングラデシュの貧困層の女性たちにチャンスが見つけられて、より市場経済化や市場の開放性が進んでいる状況の大部分の日本人に見つけられないはずはありません。要は「探す気があるかどうか」ではないかと思います。

週末に、息子の行っている幼稚園でバザーがありました。中にはまったく売れない商品もあるのですが、「ネットのオークションに出せば売れるよな」というものが結構ありました。

幼稚園のバザーのお客さん、しかも数時間という販売時間と、ネットオークションという広い購買層で長い販売時間との間には、市場の違い・ギャップが存在するわけです。

こうしたギャップは、身の回りのいたるところに存在します。皆さんも探してみませんか?これはこれで結構はまると思いますよ。

だんだんアフィリエイトのメルマガじゃなくなってきたような気が…


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