情報商材に気をつけろ

■ 情報商材に気をつけろ ■

こんにちは。tanzan です。

アフィリエイトのメルマガを出していると、「メルマガで情報商材を紹介して欲しい」「アフィリエイト用のツールを紹介して欲しい」という依頼が、多い時は本当に連日入ってきて、今週はもう4件です。「アフィリエイト報酬はこれだけ設定してあります」という言葉ももちろん添えて。

でも、皆さんご存知のようにこのメルマガで情報商材を紹介するのは非常に稀です。1万円の報酬が付いていても紹介しないことが多いのです。なぜ紹介しないのか?

実は僕は必ずまず「先に商材を見せて欲しい」と要求します。僕はアフィリエイトで生計を立てているプロです。プロが紹介するのに、中身が保障できないものは紹介できませんから。

そうすると3分の1くらいは見せてくれません。販売に協力しろと言いながら、商品を見せないのですから、その意味はわかりますね。

でも残りの3分の2は見せてくれます。過半数が見せてくれるわけですから結構皆さん太っ腹ですね。でもこうした商材を先に数多く見せてもらっても、僕のアフィリエイト売上げは全然変化がないのはどうして?それは…

見てみると…その半数は違法・不法行為があるか、そうでなければ、モラルやルールに反すると考えられるものだからです。

違法行為というのは著作権を侵していたり、場合によっては業務妨害の恐れがあったりする場合です。でも多くの場合本人は違法だという認識がありません。

著作権の参考
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime2.html
威力業務妨害の参考
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%A1%E7%94%A8%E6%AF%80%E6%90%8D%E7%BD%AA%E3%83%BB%E6%A5%AD%E5%8B%99%E5%A6%A8%E5%AE%B3%E7%BD%AA

モラルやルールに反する、というのは、つまりASPとか Google とかに規約違反を指摘されて解約される恐れが強いものですね。あるいは利用しているブログのサービスや、レンタルサーバーから追い出されるかもしれません。

そして残りの情報商材の半分の内の大部分は作者は「効果がある」と主張していますが、実際には検証が曖昧で効果を証明できていないものです。

商材を作る本人は「こうやったら結果が出た」と主張します。

例えば「こういう方法を使ったら検索結果で上位に出た」というのがよくあるパターンですね。この時点では本当の体験を書いているかもしれないのです。

でも「こういう方法をとれば検索結果で上位に出る」と言うにはこれでは不十分です。

100サイト新しいのを作って内50にその手法を施し、別の50にはまったく違うことをして、その手法を施した50の大部分が効果を出し、他は出さなかった、というのなら「統計的に効果がある」と判断できます。医薬品の効果の検査をするみたいなものですね。

つまり、その条件だけを抽出して試験することと、十分な数の試験をすることが求められ、それがされていない限りは「統計的に有意ではない」「関係性は確認できていない」ということになります。

ところが、わずかなサイトを作って「効果があった」と主張する人たちには、実際にはその根拠を証明する十分な資料がないのです。その多くは「早く利益を出したい」と考えている人たちですから、実際には十分な数のサイトなんて作ってないことでしょう。

「自分のサイトの検索結果の順位を見てください」

なんていう文言も良くありますが、特定のキーワードで上位表示されるサイトやページなら、僕のところにもたくさんあります。新たなページを作って1週間以内に上位表示される、なんてことは、特別な手を使わなくても実は頻繁にあります。

十分な数のサイトを作ってそれらがすべて上位に食い込めるのであれば、そこからの利益でやっていけますから、情報商材なんて面倒くさいことをやらなくても良いのです。

僕の知っている優秀なアフィリエイターは、本やそれに類するものは書いていますが、ポイントを教えるだけの情報商材はほとんど出されていません。

さらに「検索エンジンの弱点をつく」ような商材もありますが、早晩そのような弱点は消える可能性が高いですね。

つまり情報自体が、たとえ今日は本当に有効だとしても「いつまで持つかわからない」ですし、「いつ無効になったのか検証のしようがない」のです。検索エンジンは他人様が作るシステムですから。ですから、そんな情報も高い料金を取るには値しませんから掲載はお断りしています。

僕はアフィリエイト関連の情報商材、作って売りません。確実にお勧めできることとなると、非常にオーソドックスな情報に限られますし、そんなことで一攫千金を狙わなくてもアフィリエイト収入で暮らしていけていますので。そして事実、巷で公開されている以上に重要な秘密なんて、何も使っていないのです。

もちろん中には論理的にまとまっていて「試してみなくても高い確率で効果が予測できる」という良い情報がないわけではありません。しかし、それが情報商材から得られるようなことは最近では稀です。

かつての情報商材はマーケティングの方法論のような、読めば納得できるまともな内容のものが多かったと思うのですが、最近は一発狙いの裏技的なものばかり目に付きます。

ツールの場合も同様「こんなツールを作りました」と連絡があって、試してみたた結果「おや?」と思って「こんな問題がありますよ」と指摘したら販売をやめてしまわれたこともありました。正直な方ですね。でも、こうした正直な方は稀で、多くは「何が悪い」「使用は自己責任」という反応です。

そしてまたよくあるパターン。情報商材の販売ページにはたいてい「推薦者」「紹介者」「利用者の声」というところがあります。

なんだかそれらしい肩書きをつけたオーソリティを名乗る人たちが「この商材はすばらしい」とか推薦の言葉を書いているのですが、この人たち、多くの商材を見ると同じメンバーが頻繁に登場しています。

利用者の声は、多分アメリカの商材の影響を受けたせいだと思いますが、写真入で「いかに成果が上がったか」「いかに感謝しているか」が述べられています。その写真も結構きれいに撮られています。

若い女性を含めて、こんなに大勢こんなに簡単に見ず知らずの人間に顔写真を提供して、不特定多数にさらされるのに同意してくれるなんてすごいですねえ。売り出したばかりの商材にも感想を写真入で書いている人が結構いるのも不思議ですし。

今度はオーソリティだけでなく、利用者も商材の間でダブっていないか調べないといけませんね。だって同じ人が複数の商材で「効果があった」なんて同時にやっていたら、本当はどの商材が効果を上げたのかわからないじゃないですか。

同じなのは推薦者だけではないですね。なぜだか知りませんが、チェックマークに使われている画像も同じ。販売ページの構成もほぼ同じです。うーん。

では情報商材に価値のあるものはないのか?そんなことはないでしょう。数は少ないですが価値のあるものは存在すると思います。

どうやって見分けるか?まあ決定版の見分け方があるわけではありませんが、僕が基準にしているのは

1)人物が確か
  ブログなどで調べて人格的にも信頼できそうな人の商材であること。その商材をアフィリエイトで売っていない人が信頼を寄せていたらかなりポイントが高いです。

2)売り言葉があまりない
  情報商材にありがちな「煽り」や「値上げ予告」や、やたらと多い「推薦文」がないこと。ようするに「売るための手口」を多用していないことですね。これらの手口は基本的には、内容の価値に連動していませんから。

3)ASPなどで紹介されている
  要はいい加減なものは立場上推薦できない人や組織が推薦している、ということですね。ASPを利用して売っている、ではないですから注意。

4)値段やアフィリエイト報酬が安い
  これらが高いものは「売り逃げ」を狙っている可能性が高いです。本当によいものなら「売れ続ける」ことでしょうから、焦る必要はありません。そして、本当にアフィリエイトで継続してまとまった利益を出している人なら、情報商材で一山当てる必要はありません。むしろ信用を重視します。ASPやマーチャントとのパートナーシップの方が重要であることを知っているからです。こうした人たちは、アフィリエイトが全体として伸びることがマーケットの拡大に繋がることも知っていますから、情報を出すことを儲けのネタにしません。


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