将来への投資を見込む

■ 将来への投資を見込む ■

こんにちは。tanzan です。

以前アフィリエイト関連の株の話を書きました。実は現在2社の株を持っていますが、どちらも含み益が出ています。

でも前に株の話を書いた時には「安易に勧めるのは感心しません」というコメントをいただきました。

もちろんその通り。僕は「どの銘柄が良い」とは一言も書きません。自分でよい、と思ったものを買っているだけです。

検討した銘柄はもっとあったのですが、2社しか買わなかったにも理由があります。それは、自分が成果を出せているところ、そして、問い合わせなどに対する対応が早いところです。

自分が成果を出せているとこと、というのは簡単な理由ですね。僕が儲けている、ということはASPも同時に利益を出している、ということです。

そして対応が早いという点。僕は各ASPに直接連絡することがかなりあります。不具合の報告やら、ツールを作った時にはその是非の問い合わせなどなど。そうした時に対応が早いところ、返信を必ずしてくれるところは「人の話に耳を傾け、常に改善を心がけている」と見ることができるからです。

一方業態を拡大し、いろいろと手を広げてはいても、担当者に連絡をとっても全くなしのつぶて…というところもあります。そのようなところの株は買いません。

昔、僕の叔父は当時はまだ小さかった某社の車を「いいな」と思って、そこの株を買ったそうです。そうしたらその会社の業績は伸び、株価も上がったそうです。

僕も以前某賃貸マンション会社をしばらく利用した時に、使いやすさや窓口の対応が気に入り、そこの株を買いました。当時その会社は業績はあまりよくなく、株価もどん底で、一般的にそこの株を買うのはリスクがある、と考えられていました。

結果は…僕が売った時点で買値の5倍。現在は20倍くらいになっています。「ちょっとリスクがあるな」と思って、1株しか買わなかった僕は儲けそこないました。

IT関連はまだまだ成長する企業、多分成長しきった企業、いろいろあると思います。僕の基本は「他人の意見は聞かない」「自分が商品やサービスを使ってみて良いと思った企業の株を買う」です。

前回のメルマガを送信してすぐ、読者の方から質問が舞い込みました。

「私もネットショップを運営していますが売れ筋をさらに注力していくと、利益も上がってきつつあります。ただ、その商品に収益の70%以上依存すると、もしその商品が終了したり価格競争力がなくなったとき、生活できないほどの収入になります。

この経営上の不安をどのように乗り越えていくか、よろしければ次回のメルマガでも結構なので、アドバイスをいただけるとうれしいです。」

おっしゃるとおりです。

前回のメルマガに書いたのは「ダメだと思ったら思い切ってはずす」ということで、必ずしも柱を一つに絞る、ということではありません。

「無駄なことはせずに見切りをつけることも必要」ということであって、無駄を省いてできた余裕を振り向ける先は、実は既に売れているものに注力する以外にも重要なことがあります。

僕がやっているアフィリエイト報酬の大部分は、実は今でも一つのカテゴリー、一つのサイトに集中しているので、いつも冷や冷やしています。ですから、この一サイトを除いたサイトの成果の一覧表を作って毎月の変化を調べています。

なぜこの一サイトを除いて集計するかと言うと、このサイトがこけた場合にもやっていけるだけの収益を確保することを目標にしているからです。

キーワードは投資、多様化、トライアル&エラーです。

また前回「売れるものをもっと売る」と書きましたが、もちろんこれにも限度があります。

「あ、この商品(あるいはカテゴリー)は行けるぞ!」

と思って力を入れて成果が伸びてきても、やがて、力を入れても、さほど変化が出なくなってきます。

アフィリエイトの場合だと、検索エンジンに頼っている部分が大きいですから、頑張って検索結果の1ページ目に載せるまでは成果の伸びも大きいと考えられますが、それ以上は上に行くのも大変、ましてや上位に入っているようなら、それ以上何をどうやっても、大きな変化は得られないわけです。

限界収益逓減法則というものがあります。これは投資に見合うだけのリターンが得られ続けるわけではなく、ある時点から次第に余分に投資する価値がなくなってくる、というものです。

月に10時間作業をしたら、2万円報酬がアップしたとしましょう。これをさらに10時間増やして20時間にしたらさらに1万円アップしたとしましょう。これをまた10時間増やして30時間にしたら、今度は5千円アップしたとしましょう。

このように10時間ずつ増やした分に対応して報酬が増えた額は2万円、1万円、5千円と減ってきています。多くのものに見られる現象ですが、考えてみれば、投資額に比例して利益が増え続けるものなど世の中に存在するわけがありませんから、当たり前ですね。

そして、この人が外で働いた時給が仮に700円だとすると、10時間で7千円。つまり、最後の10時間はサイトに手をかけるよりも、外で働いた方が良かった、ということになります。

このように「儲かっているから」と力を入れていっても、変化や伸びが小さくなってきたら、それは「他に力を振り分ける時」が来ているということです。

上の例で言えば、月に20時間までは注力する意義があるが、それ以上は別のことをするほうがよい、ということですね。

僕がやっているのはサイトやコンテンツの多様化が第一です。要するに「仕掛けてみて次に伸びるものを探す」ということですね。既に成功しているサイトに近い分野でやるほうが、今のところ成果は出やすいようですが、Tシャツを売っていることでもわかるように、全く異なった分野のことも試しています。

インターネットの良いところは、低リスクでいろいろなことが試せることで、そうしたオプションは年々増えています。いろいろ試してみて残すべきものだけ残す、ということを低コストでできます。

しかし「低リスクは低リターン」という原則は、インターネットの世界でも効き始めているように思います。

多くの人がチャンスに気がついていいなかった頃にアフィリエイトをやったサイトは大きな利益を上げました。でも今はその頃の方法を試しても、さほどの効果は出ません。物販などで数十万、数百万の売上げを出すアフィリエイターは、2年前には次々に現れて来ましたが、最近物販で急に伸びてスーパーアフィリエイターの仲間入りした、という人の話はあまり耳にしなくなりました。

最近の流行は情報商材でしょうが、これだけ雨後の竹の子のように情報商材があふれかえり、またアフィリエイトする人も増えているとなると、今後一体何が起きるでしょうか。

「1ヶ月で百万円の利益」

という謳い文句は1年前は正しかったかもしれませんが、同じ状況が続いているわけでは決してありません。時間が経つにつれて、情報商材の世界も、普通の経済原則が働く普通の世界に近づいていくことでしょう。

最近盛んになってきたサイトの売買。この基準になっているのは「利回り」です。一般のビジネスの成功度合いは、単純には「利回り」や「利益率」で測られます。つまり、情報商材の宣伝文句の「1ヶ月で○○万円!」という特定の時間内の金額ではないのです。

アフィリエイトやネットショップも利回りで考える必要があります。今僕が考えているのは、サイトごとの大まかな利回りを考える、ということです。

でもこの先はアフィリエイトとネットショップでは大きく変わります。

アフィリエイトの場合は「在庫」がありませんから「仕入れ」も「棚卸し」もありません。

かかる経費はサーバー代、ドメイン代、コンピュータや機器の値段、通信費、必要なソフトや資料のコスト、そして人件費です。

こうしたコストを大雑把に1サイト月5千円としましょうか。多分大きなのは人件費でしょうけど。

月平均で5千円売り上げたら収支はゼロ。個人でやっていれば人件費分だけ利益がプラスになります。月平均6千円売り上げたら、20%の利回り。20%の利回りならビジネスとしてはそこそこです。1サイトでは総額的には少なすぎて、生活するのは無理ですが。

仮にほったらかしにした場合、つまり人件費をゼロにした場合のコストが月2千円、利益が3千円だったとしたら、このサイトの利回りはなんと50%です。

つまり完全に「不労所得」となりますから、たとえ月にわずか千円の利益であっても残しておくことができます。そしてこのようなサイトを100個作れば10万円の不労所得になります。

アフィリエイトでほとんど手がかからない場合にサイトを閉鎖しなくてはならないのは、赤字が生じた時だけです。それ以外は追加の作業をせずに放置しておけばよいのです。

一方在庫を持つネットショップの場合は、仕入れた商品という形でキャッシュの流動性が失われてしまいます。利益の額だけでなく、キャッシュの回転率なども考えないといけなくなってきます。

在庫がさばけないことには、次のステップに出ることができなくなることもありますし、在庫は物理的に場所をとり、保管のコストもかかりますから、「見切る」ということがアフィリエイトよりはるかに重要になってきます。

そしてもう一つ重要なことは、アフィリエイトであれ物販であれ、経費の中に、リサーチやトライアルといった将来のためのコストや投資を見込むことです。

個人でアフィリエイトなどをやっていると、ASPから送金されてきた額から、サーバー代などの経費を差し引けば残りはすべて自分のものになるように思ってしまいます。

まあ事実そうだと言えばそうなのですが、それでは多くの場合現状維持がやっと。競争がますます激しくなれば先細りになります。

今僕のところでは、アフィリエイトから出る利益を、ある程度将来のための投資に使っています。最近リリースしたサイトは、合計で30万円くらいかかったでしょうか。まだ広告は何も入っていませんが。

「そんなにかけてどうするの!」

と思われるかもしれませんが、実際に自分でビジネスをしている人、商品を仕入れている人から見たら、「わずかその程度の投資?」と思えることでしょう。

月に20万円の利益を物販で出したいと思ったとします。利益率を多めに売上げの4割としましょうか。そうすると必要な売上額は50万円。仕入れの額は30万円です。

つまり、ビジネスをやる以上これくらいのキャッシュを投入するのに驚いていてはいけない、ということですね。給与生活者から事業者へ頭を切り替える、ということは、考えるお金の単位を切り上げる必要もあるのです。

30万円かけても、当分の間月1万円ずつの利益でよいですから出してくれたら?1年で12万円。ということは、40%の利回りです。元を取るのに3年かかりますが、しっかりしたコンテンツであれば3年以上は働いてくれることでしょう。

何しろ僕らが必要としているのは「一度の百万円」ではなくて、「継続して入ってくる生活費」なのです。ですから30万円を「非常に利率の高い預金に預けた」つもりでいれば良いのです。

この辺が僕が情報商材をあまり勧めない理由ですね。情報商材の宣伝文句は結局「過去にシロウトの私が1ヶ月で2百万円稼いだ」と言っているだけ、つまりは「私は年末ジャンボに当たったことがある」と言うのと大差ないですから。

僕はもうここ4年間くらい、アフィリエイトだけで暮らしていけるような状況が続いています。情報商材はほとんど売ってないですよ。アダルトも、出会い系も、怪しい金融商品もやっていません。皆さんが目指すのはどちらですか?

閑話休題。

そしてコンテンツに投資する、という意味ですが、税金上も有利な点があります。それはコンテンツを制作する費用は損金として処理できる、つまり、支出した時点で経費として利益から差し引いて計算できる、ということです。

ご自分で申告とかされたことのない方にはわかりにくいかもしれませんが、投資と言っても、その対象によって税法上の計算の扱いが異なります。

最近Tシャツに凝っていますから、Tシャツを例にしましょう。

自分のところで印刷しようと思い、印刷機を導入することにしました。印刷機の値段は100万円としましょう。この印刷機の100万円は一度に経費として認められるわけではありません。100万円分の資産がある、つまりは現金と同等の物があるという扱いを受け、経費になるのはその減価償却分だけです。

例えば印刷機の耐用年数を10年とすると、100万円の10分の1の10万円ずつしか毎年の経費として差し引くことができないのです。どういうことかと言うと、印刷機を購入した年に30万円の利益があったとして、印刷機代として100万円払っていますからキャッシュの収支は差し引きマイナス70万円。ところが、税法上経費として認められるのは10万円だけですから、30万−10万で20万円の利益があったとみなされ、20万円分に課税されます。

つまり、お金の収支がマイナスなのにもかかわらず、利益が出ているとして税金がかかる可能性があるのです。さらに、こうした資産には、持っているだけで税金までかかってきます。びっくりしますよ。税金のかけ方には。

次に、Tシャツを仕入れて販売することにしたとしましょう。1枚千円で仕入れて2千円で売ります。300枚仕入れて30万円がコストです。その内半分が売れたとします。販売額は30万円。入ったお金が30万円、出たお金も30万円で収支は均衡していると思いきや…仕入れたTシャツはやはり資産として考えられ、売れてしまうまではキャッシュがあるのと同じ扱いになります。この場合だと、費用として認められるのは売れた150枚分の仕入れ価格15万円。売上げとの差額の15万円は課税対象です。

つまり手元には一銭も残っていないのに、15万円が課税対象の利益として扱われて税金を払わされるのです。税金を払うために借金をしなくてはならないかもしれませんし、事実そのようにしている企業はたくさんあります。

では誰かを雇ってTシャツのデザインをしてもらった、あるいは、Tシャツの情報サイトの原稿を書いてもらったとします。30万円払ったとしましょう。この場合の30万円は人件費として税金の計算から差し引くことができます。こうやって作ったサイトで、ドロップシッピングのTシャツを売って20万円の利益が出たら、収支はマイナス10万円。税法上の計算も同様にマイナス10万円で赤字扱い、税金はかかりません。

つまり機械の導入や商品の仕入れは、キャッシュの流れを悪くしますし、実際に利益が出ている時の投資対象としては、税金の軽減にはあまり役立たない、ということです。一方コンテンツを作ってもらう、という投資の仕方は、節税方法としては結構良い、ということです。

もちろん節税のための節税では意味がありません。税金を払わない代わりに無駄遣いしても意味がないからです。重要なのは税金を払う代わりにどれだけ有効な投資ができるか、ということです。

そしてコンテンツを使って利益を生み出すのは、アフィリエイトがもっとも得意とする分野です。

ただ、機械の導入や商品の仕入れが不利だ、と一般論化はできません。それぞれに特徴があるからです。例えば機械の場合だと、2年目以降は、実際には払っていないのに減価償却分の費用を支出に含めることができます。いわば支出額の均等化と先送りですね。

第一、印刷機を仕入れたり、Tシャツを仕入れたりしてくれる人がいなかったら、僕らのようにTシャツのデザインを考えてドロップシッピングで売る、なんていうこともできません。コンテンツへの投資が有利なのは、あくまでもアフィリエイターのケースの話です。

そしてコンテンツ投資のもう一つの効用。それは多くの人にチャンスを提供できる、ということです。

最近も一つ原稿を依頼しましたが、頼んだ先はプロのライターではなく、専業主婦の方です。つまり、多くの人が潜在的に持っているコンテンツを見つけて、それに対価を支払う、という流れが成立するのではないかと考えているのです。

料理が得意な人には料理のコンテンツを、手芸が得意な人には手芸のコンテンツを、掃除が得意な人には掃除のコンテンツを書いてもらいます。

主婦にはアフィリエイトが良い、と言われます。でもそこそこの利益を出せる人がどれほどいるでしょうか。僕らがコンテンツを買えば、他に利益を得る手段を持たない人にもチャンスが回ってきます。

僕らはアフィリエイターの経験を生かして、買い取った原稿が利益を生み出す工夫をします。もちろん全部が全部うまく行くわけではないでしょうが、それは、プロのアフィリエイターとして僕らが負うべきビジネス上のリスクです。

そして多くの人がサイトの作成にかかわれば…サイトへアクセスする人はかかわった人数に比例して増えます。少なくとも「自分以外は誰も見ない」という状況にはならないことでしょう。