■ チームワーク ■
こんにちは。tanzan です。
大手ASPの ValueCommerce の株価が急落しました。何でも業績予想を大幅に下方修正したせいだとか。
アフィリエイターに何の関係があるの?と言われそうですが、その大きな理由の一つが、金融業界の予算削減だそうです。
いわゆるグレーゾーン金利の問題で業績を大きく下げ、経営不振も伝えられている金融業界です。イメージ的にも派手な広告を控える傾向が続いていますから、広告料収入を得ていた ValueCommerce をはじめとするASPも減収になったのでしょう。
アフィリエイトでも消費者金融比較サイトの不振が聞こえてきます。そりゃ、広告の出稿元の方で予算を落としているのですから、影響は深刻です。
消費者金融の広告報酬は、数千円から1万円前後のものも多くありました。つまり、成果に繋がっている限りはアフィリエイターもASPも大きな利益をあげられたことになります。
しかし、大手の広告主が業界ごと不振になった時には、アフィリエイターであれ、ASPであれ、大きな打撃を受けます。
僕のところ?全く影響はありません。なぜならバブリーな一攫千金を狙った広告は全くと言ってよいほど掲載していないからです。
僕の場合予想外だったのは ValueCommerce への影響の大きさですね。もちろん金融業界が有力な広告主であることは知っていましたが、 ValueCommerce の場
合、収益構造はもっと分散しているかと思っていたのです。
その理由は、僕が一番利益をあげているのが ValueCommerce で、しかもすべて他の業界の広告だからです。でも…世間ではそうではなかったのですね。
14300。何の数字でしょうか?報酬金額?いえ、違います。
僕のところの先日紹介したサイトのトップページが最近記録した1日のページビューです。検索エンジンのロボットなどのアクセスも含まれているでしょうけど、それを差し引いても優に1万アクセスは超えています。サイト全体ではこの倍は行くでしょう。
これが良いコンテンツの力ですね。相互リンクも、メルマガ広告も、一方的なトラックバックも、何もありません。でも Yahoo カテゴリーには登録されています。
コンテンツを作るためにプロのところへ取材に行ったり、知人にモデルを頼んだり。サイトのデザインもセミプロにお願いしました。制作費は5万円以上。
でも、もう元はとりました。コンテンツ重視の広告が少ないサイトとは言え、1日のアクセス数が数千単位にもなると、クリック単価のみの広告であっても、そこそこの利益は出ます。
そして重要なのは、僕は「このコンテンツならニーズがある」と判断して制作をアレンジしただけで、実際にサイトを作る作業は僕がやらなくても良かったことです。
最後にどんな広告を入れるか、という作業はしましたけどね。
僕のところでは、僕自身が作っているコンテンツは現在半分くらいでしょうか。僕が単独で全部作る、というサイトはもうほとんどなく、僕がメインに作っているサイトでも写真とかコンテンツの一部を他の人に提供してもらうことが多いです。つまり共同作業。
僕が以前に作ったコンテンツをデザイナーさんにWEBサイトにまとめてもらうこともありますし、「こんなコンテンツは?」と提案して、任せきりにしてしまうこともあります。
さらに「こんなコンテンツを持っている人がいますよ」と紹介されて、記事を書いていただき、それをデザイナーさんにサイトにしてもらうケースもあります。
いずれにしろ、一人ではやらない、ということですね。
かなり前にもこのメルマガで、コンテンツを外注するとか、チームで作業をするとか、そのような提案を何度かしています。でもその頃は、まだアイデアとして「コンテンツを増やすためにはチームを作ると良い」という話でした。
でも黒字化したサイト、あるいはまだ元本の回収はできていなくても、月々の支払いよりも収入が上回るサイトが、現在までに既にいくつかできています。要するにチームワークが機能することが証明されてきつつあるわけです。
中にはマニアックすぎて、YAHOO のカテゴリーに登録されても、さほどのアクセスが稼げない、つまりはあまり稼げないサイトもあるのは事実です。
でも「そこそこ行けるだろう」と思うサイトだと、月の利益はおおむね数千円にはなります。
数千円では意外と少ないって?その理由は、コンテンツを優先して、コンテンツに合う広告があるかどうかに関係なくサイトを先に作っているためです。中には Adsense を貼っても適切な広告が全然表示されない、という場合もありますから。
他人任せのサイトだと、半年経っても完成しないものもあります。もちろん稼ぎはまだゼロ。サーバー代だけがかかっていきます。でもそれは気にしません。
トヨタやソニーだって、ヒット商品だけを作っているわけではありません。中には赤字に終わる商品もあります。赤字であっても商品群に厚みを作るために作っている商品だってあることでしょう。
世の中の成功しているビジネスは、成功している商品だけを出しているから成功しているのではなくて、いろいろ試した中で、失敗したものをカバーして余りが出る成功商品があるから、成功しているのだと思います。
僕の考えではサイトもこれと同じ。「本に書いてあるとおりにやった」「情報商材に書いてあるとおりにやった」からと言って、成功する保証は全くありません。僕でも「作って見たけど外した」サイトはいくつもあります。
でも外したサイトがいくつもあっても全体としてアフィリエイトで利益が出ているのは、「多少黒字」のサイトが多く、そして「そこそこ黒字」のサイトがいくつか存在するからです。
つまりは、いろいろなサイトがいくつもある、ということ。要するにソニーはPS3ではいまだに赤字かもしれないけど、Felica事業では大きな黒字を出している、というようなものですね。
ある意味「数うちゃ当たる」なのですが、それでも一応「こんなコンテンツなら良さそうだ」ということを調べてやることも多いですから、全くでたらめにサイトを作っているわけではありません。ですから「はずれ」のサイトは出て来るかもしれないけど、「当たり」「大当たり」も出てくるので合計ではプラスになる、ということです。
でも考えて見てください。自分ひとりでやって、そんなに多くのコンテンツを作ることができる人が世の中にどれほどいるでしょうか。
コンテンツがあったとしても、それをそれなりのWEBページに構成していくにも作業が必要です。僕はテンプレートとかツール、CMSなども利用して省力化を図ってはいますが、それでも一人でできる作業量には限界があるのです。
ですから「チームを作る」ということが、当たりくじを引くためには必須の条件になるのです。
では今作業中のサイトはいくつあるか。なんと10サイトもあります。この中で1サイト、まともに利益が出るようになれば、10サイト全体としても黒字になると予想しています。何しろアフィリエイトは固定費が小さいですから。
ちなみに、コンテンツつくりが面倒で、中には一年以上作業が停止しているところもありますが…。
そのほかにも、サイトのアイデアはいくつもあります。でも書き手・作り手が見つからなくて手付かずになっています。
皆さんも、自分ひとりだけ儲けよう、という考えを捨てれば、きっと利益を増やす手段はあるはず。チームを組むと利益を取られる、のではなく、「三人寄れば文殊の知恵」「三本の矢」という格言を思い出す方が良いかと思います。
利益を人にも与える、人と分かち合う、という発想が生まれれば、チャンスは大きく広がります。