■ 更なる省力化へ向けて ■
こんにちは。tanzan です。
先日お知らせした「アフィリエイトWEBサービス・ツール」ですが、購入のお申し込みはお一人だけでした。
基本的に自分のサイト用に開発しているものですから、売れようが売れまいが、開発とバグフィクスを続けています。
たとえ売れなくても、どうしてこのようなツールの開発を続けるのか、をもう少し書いてみたいと思います。
現在「アフィリエイトWEBサービス・ツール」で動作しているのは「LinkShareクロスオーバーサーチ」「Amazon WEBサービス」「楽天商品検索API」「電脳ウェブサービス」「ビッダーズWebサービス2.0」「アクセストレードWEBサービス」「ValueCommerceウェブサービス」の7種類。
順次自分のサイトをこの新しいツールに置き換えているところです。
「LinkShareクロスオーバーサーチ」を使った「ユニクロの浴衣」の例。
「ValueCommerceウェブサービス」を使った「たぬき煎餅」の例。
「楽天商品検索API」を使った「クロスバイク」の例。
実際に使っていると「あれ?」ということが結構出てきます。
リンクシェアのサイトではクロスオーバーサーチに対応していると書いていない、トイザラスの商品が検索にかかったり。
逆に「ValueCommerceウェブサービス」に対応、とされているECサイトでも、まともな商品情報を準備していないところがあるのがわかったり、とか。
さらには自分のサイトで、商品を2列に並べてあるところがあるのを見て、初めて縦複数列の表示に対応していないのに気づいて慌ててプログラムを直したり、とかもありました。
面白いのは、「LinkShareクロスオーバーサーチ」「ValueCommerceウェブサービス」などで、これらは複数のマーチャントにまたがって検索をかけることができますから、表示結果が意図せずして価格比較サイトのようになる場合があります。
そう、結構簡単に価格比較サイトもどきが作れる、ということですね。商品レビューと組み合わせたら面白いなあ、と企んでいます。
あと加えたいのは、Amazon US、Fujisan.co.jp などですね。ケンコーコムのアフィリエイトでもウェブサービスが提供されていますが、プロトコルが違うので、簡単には対応できないのです。
WEBサービス以外にも、CSVファイルやマーチャンダイザのデータを読み込んで、同じインターフェースで表示できるように拡張すれば、利便性はさらに高くなる、と睨んでいます。
ではなぜ、「アフィリエイトWEBサービス・ツール」のようなツール作成にこだわるのか、です。
それは省力化に他なりません。
現在僕のところでは、ValueCommerce に登録してあるだけで20サイトを超えています。ValueCommerce の広告配信を利用していないサイトもありますから、実際にはもっと多くのサイトがあります。
そして、こうしたサイトのほとんどにはアフィリエイト広告が入れてあります。中にはアマゾンの本がわずかに紹介してあるだけのところもあれば、アフィリエイト広告が主になっているサイトもあります。
なぜこのようにサイトの数が増えてしまったかと言うと、一つのサイトへの集客には限界がありますから、サイトの数を増やし、コンテンツを多様化していく以外に手がないからです。
現在も準備中のコンテンツはいくつかありますから、サイトの数はまだ増える予定です。
でもこのようにサイトの数を増やしていると何が起きるか。それは以前作ったサイトのメインテナンスが増える、ということです。
その時々に商品情報を調べて掲載していても、早い商品なら数ヶ月、そうでなくても数年で商品は入れ替わってしまいます。結果、古いサイトは商品画像が表示されない、リンクは切れている、という事態に陥ります。
新しいサイトを準備しながら、古いサイトを手直ししていくのはとても大変。
そのために、商品表示を自動化するツールを今までにも作って使用してきましたが、まだ問題がありました。
それは、あるマーチャントからすっぽりと商品がなくなってしまう、という事態です。
例えばアクセストレードのツールを使って商品を表示していたら、そのマーチャントがアフィリエイトをやめてしまった!とか。
そうなると、「この商品を扱っているマーチャントは ValueCommerce にはいるのか?」「楽天市場はどうか?」などと探し回らなくてはなりません。
でも、「アフィリエイトWEBサービス・ツール」を使うと、asp=at という指定をasp=vc とか asp=rt に変えてやるだけで、商品があれば表示されます。これは無茶苦茶楽チンです。
「そんなに楽チンなら、広告ばかりのサイトをどんどん増やせば?」
という発想ももちろん出てきます。それどころか、世の中には自動的にコンテンツをでっち上げてアップする、というツールまで売られています。
でも、世の中はそんなに甘くはありません。商品を表示するだけのサイトへの集客は現在ほとんど困難になりつつあります。
また、コンテンツ自動生成ツールの存在は検索エンジンも承知していて、対策を考えてきています。第一、価値のないコンテンツであれば、訪問者はすぐにページを閉じてしまいますから、コンテンツの自動化もあまり意味はありません。
現に僕のサイトで商品が何とか継続して売れ続けているところは、おおむね、何らかのコンテンツがあり、その関連商品を紹介しているところに絞られてきています。
これが何を意味しているかと言うと、投資しなければいけないのはコンテンツに対してである、ということです。今までもしつこいように書いてきたことですね。
コンテンツをリッチにできて、初めて広告も生きてくる、ということです。
アフィリエイトでありながら、広告掲載に時間をかけていたら、集客ができないということです。
そりゃそうです。ショップではないアフィリエイトのサイトの本来の価値は、コンテンツのはずですから。
皆さんがツールや情報の価値を図る方法はどのようなものでしょうか?
例えばあるツールに1万円払うとしたら「1万円以上の利益が出るかどうか」を基準にされる方が多いと思います。多くのツールや情報は、「○○万円売り上げました!」とか、得られるリターンを餌にして売り込みを図っています。
僕の発想は違います。「これに投資すると、どれくらい自分の時間を節約できるか」を基準にします。「いくらリターンが得られるか」には注目しません。
一度ツールを整備してしまえば、節約できる時間は未来にも続きます。節約できた時間は、コンテンツの充実にも、他の仕事にも、あるいはレジャーにも使うことができます。
一番限りがあるのは自分の時間です。自分の時間の効率化がこれからのアフィリエイトの鍵だ、と僕は考えているわけです。