アフィリエイトはどこへ?

■ アフィリエイトはどこへ? ■

こんにちは。tanzan です。

前回はサイトの売却について書きました。単に売却するだけではなく、その裏には「選択と集中」があるわけです。その背景をちょっと書いてみたいと思います。

皆さんご存知かと思いますが、ASP大手の Traffic Gate が LinkShare に吸収合併されることになりました。近々再編が起こるだろうという予想はしていましたが、この組み合わせは思い至りませんでした。LinkShare が対象になるだろうとは思っていましたが。

まずアフィリエイトどはどのような仕組みでしょうか。アフィリエイターの立場からすると、自分のサイトに訪問していただき、そこからショップへ送り出すことによって成果に繋げます。集客のほとんどは、検索エンジンに頼っています。

では検索エンジンの仕組みは?検索に使われたキーワードに対して、評価の高いサイトやページを順に表示して提示します。

この点は、大手のECサイトも、一般のアフィリエイト・サイトも同じこと。そして双方の運営担当者も知っている事実です。

検索エンジンの能力が低く、チェック機能が甘かった頃は、アフィリエイト・リンクてんこ盛りのページであってもテクニックで結構上位に表示されましたが、最近はなかなかそうはいかなくなりました。

そして検索エンジンの性能アップだけでなく、ECサイト自身がSEOに力を入れているのも原因の一つでしょう。最近ですと、多くの本の書名で検索すると、アマゾンなどの大手サイトが上位に表示されます。

この意味は?零細サイトのロングテール戦略の終焉です。何しろ大手のサイトがロングテールの多くを得るようなSEOを仕掛けてきているのですから。

ロングテールの場合、各キーワードごとの利益は少ないですから、多くのキーワードを設定して合計額を増やす必要がありました。しかし、マイナーな商品の商品名のような小さなキーワードまで、大手のサイトに上位表示を取られるようになってしまった現在、零細サイトが単純にロングテールを積み重ねて稼ぐという仕掛けは効かなくなりました。

僕のところでは、かつて月に12万円あったアマゾンの売り上げは、最近では2万円を切ります。90万円あった楽天ですら2万円前後のあり様です。もっと落ち込みが激しいサイトもあります。

アクセス解析で調べてみても、商品名などのロングテールキーワードでの集客は、ほとんどできていません。

考えてみれば、商品名などで検索する人の目的は、その商品を最終的に購入できるページなのですから、検索エンジンがアフィリエイト・サイトをすっ飛ばそうとするのは理の当然。技術の進歩と共に「なくても良い」ページは、検索結果に表示されなくなってしまいます。

そうすると、しなくてはいけないのは、残った2万円の利益は何が生み出しているかを調べ、そちらの方向を伸ばしていくことです。

単にサイトやページを「数うちゃあたる」で作るだけでなく、「調べる」「対策を施す」という手間がかかりますから、今までと同じだけのサイト数を維持していくのは無理が生じます。これがサイトを処分しようと思ったきっかけですね。

さて、多くのアフィリエイターが売り上げを減らしている一方、アフィリエイト業界は拡大しています。Traffic Gate が苦戦する一方で、A8ネットやValueCommerce は株価を上昇させてきています。

アフィリエイト・マーケティング自体は「成果報酬」という合理的な広告方法ですから、今後も伸びが期待できるでしょう。でも、それは必ずしも、一般のアフィリエイト・サイトの利益に繋がることを意味しません。マーチャントにとって合理的な広告方法であるとしても、すべての人に有利な広告方法ではないからです。

Google Adsense も以前書いたように、広告を掲載するサイトの選別を厳しくしています。

つまり本来、広告は、検索エンジン上位に表示される有力サイトにのみ掲載されていれば、ほぼ役割は果たしてくれるわけで、下位のサイトが広告を掲載し続けるのは、マーチャントやASPにしたら、管理コストがかかるだけで、利益には繋がらないはずです。極論すれば、一つのキーワードに対して、検索エンジン上位に掲載される有力な十のサイトがあれば、後は不要ということです。

マーチャントから見ると、すべての主要ASPすべてを使う必要はなく、大手のサイト、法人を含む有力アフィリエイターを抱えるASPに集中すれば事足ります。ですから有力マーチャントの ValueCommerce への移籍が続くのでしょう。僕自身は今後残る有力なASPは、ValueCommerce と A8ネットの2社になる、と読んでいます。

こうして数うちゃ当たる作戦が効果をほとんど上げなくなった以上、他よりも強みのあるキーワードを活かして集客するか、あるいは、また今までとは別の方法での集客や上位表示を狙わなくてはいけなくなったわけです。

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