どこまで増えるASP?

■ どこまで増えるASP? ■

皆さんこんにちは。tanzan です。我が家には正月を過ごすために甥っ子・姪っ子が来ており、息子たちも遊び相手ができて大はしゃぎしております。子どもたちが寝静まるころを見計らってこのメールを書いています。日中も事務所にいて仕事をしているのですが、年末調整とか自分でやらなければいけないので結構忙しいのです。

新しいサイトをまた計画しています。それは「遺跡と歴史の旅」というサイト。記事と掲示板からなるサイトを考えています。まだ記事は少ないですし、掲示板も動いていませんが。

海外生活が長いせいであちらこちらへ行っていますが、写真が古いもので探し出すのが一苦労。それをスキャナーにかけてもネガも痛んでいてなかなかきれいな画像は得られません。いつになったらまとまった量のページができるのやら、という感じですが。

これ趣味と実益を兼ねたサイトにする予定です。相当数のページを作れば、かなりユニークなサイトになると思いますから、Yahoo 登録も可能でしょう。そうすればページランクもそこそこ行くはず、ですから。その後はまだ計画していませんが、とりあえずユニークなコンテンツにして めぜせ Yahoo 登録!

さて本題。

最近やたらと僕のところへはASPからの勧誘のメールが来ます。最近できたばかりのところが多いようですが、悪いですけど、粗製乱造に陥ってきているのではないかと危惧しています。

つい先日は明らかな詐欺と思われるASPの話がアフィリエイト・ポータルネットに出ていましたし。

先日僕のところへ来た勧誘メールは、なんでも「日本でもトップ5のアフィリエイター集団」が始めたASPだそうで、加入すると「スーパー・アフィリエイター」の称号をくれるのだそうです。

うーん。別にどこかが統計を取っているわけではありませんから、どこの誰がトップ5に入るか、なんてわからないですよね。これ、多分公正取引委員会が見たら改善命令を出されると思いますよ。根拠がない、って。

それにスーパー・アフィリエイターの称号くれるよりも、現金をもらう方がよっぽど嬉しいです。僕は自分で「アフィリエイトの達人」を名乗っているわけですから、別に他人に称号をもらわなくても、ねえ。

僕の場合、既存のASPやマーチャントの情報を管理するだけでもすでに一苦労。自分ひとりではできなくなりつつあります。

そういう状態ですから、多少料率がよいくらいでは、新たなところと契約しません。手間がかかる分損しますから。つまり、新たなところと契約して多少良い料率を得るよりも、既存のところのメインテナンスをするほうが効率が良いのです。

アフィリエイトの参考書を読むと「とりあえずASPは全部契約しよう」なんて書いてあるものがありますが、これだけASPの数が増えてくるとそれも現実的ではなくなります。

僕が新たなASPを利用しようと思うのは、同じマーチャントで多少料率が良い場合ではなく、他にはないマーチャントで、僕のサイトで売れる、と判断した時だけです。

そしてこれだけASPが増えてくると、競争が始まります。ASPはマーチャントからの手数料で成り立っています。アフィリエイターが売ってくれないと、マーチャントは離れてしまいますから、ASPは良いアフィリエイターを求めています。

一般的に小さなASPのほうがマーチャントが支払う手数料は安く、そしてアフィリエイターへの報酬は高く設定されています。大きな企業のようなコストがかからない、ということはもちろんあるのですが、それでもマーチャントからの収入が少なく、アフィリエイターへの支出の割合が大きいわけですから、利益を出すのも大変でしょう。

ASPとなると、個人のホームページではないですから、24時間サーバーがダウンしないように監視する必要もあります。ユーザーのサポートも必要です。マーチャントを獲得するための営業も必要です。アフィリエイターをつかまえるための広告も必要です。

安易にASPとして参入する人も増えるでしょうけど、撤退を余儀なくされるところもこれからは出てくるでしょうね。

ある新しいASPの規約を読んでいたら、何かトラブルがあって支払いがなされない場合には、アフィリエイターは請求できない、なんていう一項が入っていました。システムダウンの間の分は払えない、というのはまあよくありますが、それ以外、ASPがサービスをやめた場合にも請求できないというような規約なのです。

変ですよねえ。アフィリエイターは、成果に対して報酬が得られる保証があるから提携します。契約はASPとの間で取り交わされますから、成果をあげた場合にはその時点でASPに支払いの義務、つまりは買掛金、あるいは負債が生じます。これは本来アフィリエイターが請求できる権利です。ASPが倒産した場合には、債権者として会社を処分した中から分配を請求できる権利があります。全額取り戻せる保証はまったくありませんから、適当なところで債権放棄することにはなるでしょうけど。

これを最初から「全部放棄よ」なんて規約に入れて同意させようというところと、皆さん、提携したいと思いますか?

規約にはもちろんいろいろなケースに備えて免責条項をたくさん盛り込むのは商売の常、大手のASPであってもその点は同様ですが、これでは行きすぎですね。

僕が新しいASPと契約するのは、まず魅力的なマーチャントがあること。ここで魅力的というのは、すでに契約しているASPにはないマーチャントで、僕のサイトで売りやすい商品やサービスがある、あるいは非常に知名度が高いマーチャントであることです。

既存のASPよりも1%程度報酬が高いくらいでは鞍替えはしません。多くのマーチャントは大手のASPを通しても、売上げの多いアフィリエイターに対しては特別報酬を用意しているケースがかなりありますから。

楽天アフィリエイトは先日ランクの基準を公開しましたし、楽天市場の各お店は各ランクごとの料率を公開しています。楽天アフィリエイトは「稼ぎによって料率が変わる」ということを公開しているわけです。アマゾンも同様。多く売れば売るほど、料率が高くなります。

他のASP経由ですと、これほど明確にはなっていませんが、大手のASPの場合、個別のサイトやアフィリエイターに対して報酬額を設定できるような仕組みになっていることがほとんどです。

僕の戦略はこうです。まず大手のASPを中心に提携して、成果を出し、特別報酬を得られるように頑張ります。そして小規模なASPに関しては、大手のASPにはない特定のマーチャントや商品を狙い撃ちします。

新しいASPの案内が来たら、一応サイトは訪問します。そして利用しているマーチャントをチェックし、規約にささっと目を通します。魅力的なマーチャントがなかったり、規約に疑問があったらその時点でさようなら。「とりあえず提携しておこう」ということは決してしません。

そして、その後は「新たなマーチャントが入ったかな?」なんてチェックしに行くこともまずありません。

だって大手のASPを利用しているマーチャントだけでものすごい数。例えば ValueCommerce に登録している全部のマーチャントを調べた人、いますか?LinkShare や A8.net そして TrafficGate はどうでしょうか?

大手のASPに新規登録するマーチャントを追うだけで手一杯。いや、それすら追い切れません。

皆さん、ASPとの提携はほどほどにしておきましょう。

新しいASPの皆さん。称号もわずかな料率の差もいりません。他にはない売りたくなるマーチャントや商品を発掘してください。JR東海のエクスプレス・カードのアフィリエイトでも始めたら、すぐに加入しますよ。

では皆様、良いお年を。


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