良いコンテンツのサイトこそ安定した収入を生み出す

サイトの価値はコンテンツの価値

あるサイトがアフィリエイト広告などで得られる収入の上限はどれくらいでしょうか。私の管理する同じ頃に作られたサイトでも、月に数百円しか稼げないところもあれば、十万円を超える収入をあげるところもあります。その差はどこから来るのでしょうか?

かつては、ページ数を増やせば増やすほど収入がのびると考えられていました。つまり、キーワードを増やせば増やすほどチャンスは増える、というわけです。ここで言っている「ページ数を増やす」は単にキーワードを増やす、という意味で、十分なコンテンツがあるページを増やす、という意味ではありません。

一般論として、あるいは理論上から言えば、ロングテールでひっかかる可能性が高くなるなど、現在でもキーワードは多い方が良いのです。でもコンテンツが大してないページを大量生産しても現在効果はほとんど出なくなりました。それどころか、ヘタをしたらGoogleにSPAMサイトの烙印を押され、検索結果での表示順位を落とされるというペナルティをくらってしまいます。

今、とあるサイトがアフィリエイトで稼げる上限額を決めるのは、まさに、そのサイトのコンテンツの価値だと言って良いと思います。

これはある意味で不動産の値動きにも似ています。かつてバブルの頃には「どこもかしこも」不動産が値上がりしました。しかし、バブル崩壊の値崩れ後に再び値を上げて来ているのは、賃貸などで利益を生み出すことができる土地だけだそうです。土地本来が持つ価値が、地価に反映されるようになったと言えるでしょう。

WEBサイトでもこれと同じ現象が起きてきているように思います。アフィリエイトや検索エンジンの黎明期に起きたバブルは急速に収束し、コンテンツの価値がサイトの潜在的な価値を決めるのです。

現在では検索エンジンの表示結果は、かなりコンテンツの価値、そのサイトが受けている評価を正しく反映するようになって来ています。Google も Yahoo!も、表示結果を人の目で見て確認していますから、コンテンツに乏しいサイトが一時的にアルゴリズムの目をかいくぐって上位に表示されたとしても、いつかは消えると思って良いでしょう。

誰も「このサイトの価値はいくらです」とは言ってくれませんが、数十ものサイトを立ち上げてきた私の経験上、現在ではコンテンツが利益の上限を決めているように思えます。月額3万円しか稼げないサイトは、掲載する広告をどんなに工夫してもそれ以上は伸びません。どうやっても月額2百円しか稼げないサイトも存在します。これはもう、テクニックでは解決しません。

コンテンツの価値を高めるのが先

今までのアフィリエイトを中心に据えたサイト作りでは、どちらかと言えば「報酬がいくらになる商品を紹介するか」というところに重点が置かれていました。つまり、紹介する商品の価値にばかり目が行って、自分のコンテンツの価値をおろそかにしていた、と言えます。

検索エンジンのアルゴリズムが甘く、小手先の技を使って上位表示ができた頃はそれでもよかったでしょう。しかし、くどいようですが、現在は競争が厳しいカテゴリーを扱ったりしたら、コンテンツがいい加減なサイトではほとんど上位表示はされません。

基本的には「検索エンジンに好まれるサイト」を作るのが先決です。どこのどのアフィリエイト広告を貼るか、なんていうことは、後の話になります。

検索エンジンが好むサイトは、コンテンツがオリジナルで、しかも情報量が豊富なサイトです。第三者からの評価も高くて、多くの人から自然にリンクされたり(これをナチュラルリンクと呼びます)、お気に入りに登録されたりするサイトです。

さらにYAHOO!カテゴリ登録のような、人が見て評価して掲載を決めるようなサイトからのリンクが受けられれば高く評価されます。逆に、評価が低いサイトとの相互リンク、登録するだけでリンクできるようなリンク集、そしてお金を出してリンクを買うようなサイトの利用は、検索エンジンに嫌われるだけで、何の得もありません。
注:Yahoo!カテゴリは2018年3月29日に修了しています

では検索エンジンにとって評価が高いサイトとはなんでしょうか。それは「誰からも評価されるコンテンツ」という以外には非常に相対的なものです。

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